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パキポディウム エブレネウムの特徴と育て方|実生の専門店

目次

はじめに

塊根植物 小苗専門店 konaeの佐藤です。この記事では、夏型塊根植物「パキポディウム エブレネウム(Pachypodium eburneum)」の育て方を、当店での管理方法としてまとめました。

エブレネウムは、パキポディウムの中では珍しく象牙色の白い花を咲かせる品種です。成長はゆっくりですが、そのぶん締まった株姿に育ちます。この記事では置き場所・水やりの頻度・冬の休眠・じっくり太らせるコツまで、実際に育てている経験をもとにご紹介します。これから育ててみたい方の参考になればうれしいです。

基本情報

パキポディウム エブレネウムは、マダガスカル中央部の高地に自生するキョウチクトウ科パキポディウム属の塊根植物です。種小名の「eburneum(エブレネウム)」は「象牙色の」という意味で、その名の通り白い花を咲かせるのが大きな特徴です。黄色い花を咲かせる品種が多いパキポディウムの中で、白花はぐっと希少な存在です。

同じパキポディウム属には、塊根植物の王様とも呼ばれるグラキリスや、コンパクトにまとまるウィンゾリーがいます。管理の感覚はこれらとほぼ共通なので、あわせて「パキポディウム グラキリスの育て方」「パキポディウム ウィンゾリーの育て方」もどうぞ。属全体に共通する管理の基本は「パキポディウムの育て方」にまとめています。

成長タイプは夏型です。春に目覚めて暖かい時期にじっくり成長し、気温が下がると葉を落として休眠します。エブレネウムは棘のあるずんぐりとした株元から短い枝を伸ばし、年数をかけてまん丸に太っていきます。成長はゆっくりですが、そのぶん締まった株姿に育てやすい品種です。

置き場

まずは「どんなところに置いているの?」という点です。

当店では、主に植物育成LEDライトを使用した屋内管理を行っています。使用している植物育成LEDライトは「BRIM PANEL A 45W」で、植物とライトの距離はおよそ20cmです。
このライトをこの距離で使用していて葉焼けをしたことは今のところありません。エブレネウムは自生地で強い日射を浴びて育つ植物なので、生育期の光はしっかり確保してあげてください。光が足りないと幹がひょろりと間延びし、パキポディウムらしいずんぐりした株姿になりません。

さらに、「Keynice KN-618」という首振りのサーキュレーターを使用して弱めの風を24時間送風しています。風に当たることで幹がぐらつかないよう根をしっかり張り、蒸れによる根腐れの予防にもなります。

水やり

次に水やりの頻度です。

生育期(春から秋にかけての暖かい時期)は、土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりします。エブレネウムは塊根に水を蓄えるので、乾かし気味を意識するくらいでちょうどよいです。「乾いたらたっぷり、乾くまで待つ」のリズムを守っていれば、まず失敗しません。

逆にいちばんの失敗パターンは、乾く前に次の水を足してしまうことです。常に湿った状態が続くと根腐れの原因になります。特に成長がゆっくりな品種なので、水の与えすぎで調子を崩すと立て直しにも時間がかかります。迷ったら「あと1日待つ」くらいの感覚がおすすめです。

秋が深まって葉が黄色くなり落ち始めたら休眠のサインなので、少しずつ水やりの間隔をあけて、冬は控えめに切り替えていきます。

当店では、奥側に配置している植物にもしっかり水やりできるように、先の長いアイリスオーヤマのじょうろを使っています。

冬の管理と休眠

冬は葉を落として休眠します。休眠中は水やりをぐっと控え、月に1回程度、土を軽く湿らせるくらいで春を待ちます。寒い時期に土が湿ったままにならないことがいちばん大事です。

温度は最低10℃前後を目安に、寒さに当てすぎない環境で越冬させると安心です。落葉した姿は少し寂しいですが、幹に張りがあれば休眠しているだけなので心配いりません。春になって枝先から小さな新芽が動き出したら、水やりを少しずつ再開して通常の管理に戻していきます。

じっくり太らせるコツ

エブレネウムは成長がゆっくりな品種です。だからこそ、大きく育った株には年月の価値がそのまま乗ります。焦らず、毎年の生育期に「しっかり光・乾いたらたっぷりの水・絶やさない風」の3点をきちんと積み重ねることが、結局いちばんの近道です。

特に効くのは光量です。光が十分にあると株はまん丸に締まり、棘の間隔も詰まって、エブレネウムらしい風格が出てきます。屋内管理であればLEDライトの距離と照射時間を安定させて、生育期に「今日は暗かった」という日をつくらないことを意識してみてください。

植え替えは生育期に入る春から初夏が適期です。用土は水はけを最優先に、塊根植物・多肉植物用の排水性の高い配合を使うと安心です。

特徴

エブレネウムの見どころは、まず丸く締まった銀白色の株元です。棘をまといながら年々ふっくらと太っていく姿は、コンパクトながら存在感があります。大株にならなくても様になるので、置き場所が限られる方にも向いています。

そして最大の魅力が象牙色の白い花です。黄花が主流のパキポディウムの中で、澄んだ白い花を咲かせる品種は貴重で、開花期には株姿とのコントラストがとても美しいです。花を目標にじっくり育て上げる楽しみがあります。

数ある塊根植物の中でもエブレネウムを好きな理由は、ずんぐりとした株元・放射状に広がる葉・ゆっくりでも確実に太っていく力強さが、当店の「成長を実感する喜びを届けたい」という思いにいちばん重なるからです。小さな苗のうちから育てても、毎年の生育期ごとに株元が太っていくのがはっきりわかります。

管理はグラキリスやウィンゾリーと同じ夏型パキポディウムの基本通りで、特別に難しいところはありません。丈夫で締まりやすく、白花という唯一無二の個性を持つ、もっと知られてほしい品種です。

最後に

パキポディウム エブレネウムの育て方を「当店での管理方法」としてお伝えさせていただきました。
個体、季節、環境、状況によって管理方法は変わってくるとは思いますが、一つの例としてお役に立てれば幸いです。

・小さくて可愛い塊根植物をお探しの方
・植物の成長を感じるのが好きな方
・屋内LEDライトで管理をしている方(または導入しようと思っている方)

そんな方にはkonaeの植物がおすすめです。

塊根植物の魅力に取り憑かれ、成長がゆっくりな塊根植物の成長を実感した時のあの喜びを、一人でも多くの方に共有したくて2023年春に開業しました。

konaeってどんなお店?と気になってくださった方は、こちらの記事もよければご覧ください。

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みなさんの塊根植物ライフが楽しいものでありますように願っております。

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