はじめに
塊根植物 小苗専門店 konaeの佐藤です。この記事では、冬型塊根植物「オトンナ インターメディア(Othonna intermedia)」の育て方を、当店での管理方法としてまとめました。
置き場所・水やりの頻度・夏の休眠・植え替えまで、実際に育てている経験をもとにご紹介します。これから育ててみたい方の参考になればうれしいです。
基本情報
オトンナ インターメディアは、南アフリカの乾燥地帯を原産とするキク科オトンナ属の塊根植物です。ぷっくりとした塊茎(イモ)から多肉質の丸い葉を伸ばす姿が特徴で、小さな鉢でもしっかり存在感を出してくれる品種です。
成長タイプは冬型です。日本の感覚とは逆で、涼しくなる秋から春にかけてよく生育し、暑い夏は葉を落として休眠します。生育期には黄色い小さな花を咲かせてくれるのも楽しみのひとつです。夏に葉が枯れ込んでも株自体が枯れたわけではなく、暑さをやり過ごすための自然なサイクルなので心配いりません。
同じ冬型の仲間は「初心者におすすめの冬型塊根植物 3選」でもご紹介しています。
置き場
まずは「どんなところに置いているの?」という点です。
当店では、主に植物育成LEDライトを使用した屋内管理を行っています。使用している植物育成LEDライトは「BRIM PANEL A 45W」で、植物とライトの距離はおよそ約20cmです。
このライトをこの距離で使用していて葉焼けをしたことは今のところありません。光が不足すると葉が間延びして姿が崩れやすいので、生育期はしっかり光を当ててあげてください。
さらに、「Keynice KN-618」という首振りのサーキュレーターを使用して弱めの風を24時間送風しています。冬型塊根植物は蒸れに弱い品種が多いので、風通しの確保は特に大切にしています。風を当てることで蒸れを防ぎ、締まった株に育ちやすくなります。
水やり
次に水やりの頻度です。
生育期(秋から春にかけての涼しい時期)は、土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりします。葉が展開して元気に動いている間は、水切れさせないように意識しています。
一方で、気温が上がって葉が枯れ込み始めたら休眠のサインです。少しずつ水やりの間隔をあけていき、夏の休眠期は月に1回ごく少量与える程度に控えめにします。特に高温+多湿の組み合わせは根腐れの原因になりやすいので、暑い時期は乾かし気味に管理するのが安心です。
当店では、奥側に配置している植物にもしっかり水やりできるように、先の長いアイリスオーヤマのじょうろを使っています。
夏の休眠について
オトンナ インターメディアは冬型なので、暑くなると葉を落として休眠します。はじめて育てる方は「枯れてしまったのでは?」と驚くかもしれませんが、これは暑さを乗り切るための自然な反応です。
休眠中は水やりをぐっと控え、風通しの良い場所で夏を越させます。直射日光がガンガン当たる高温の場所は避けて、なるべく涼しく過ごさせてあげるのがポイントです。秋になって気温が下がってくると、また新しい葉が展開してくるので、そのタイミングで通常の水やりに戻していきます。
植え替え・用土
植え替えは、生育期に入る秋が適期です。用土は水はけを最優先に、塊根植物・多肉植物用の排水性の高い配合を使うと安心です。
小型の品種なので大きな鉢は必要ありませんが、根がしっかり張って鉢の中が窮屈になってきたら、一回り大きな鉢へ移してあげてください。植え替えの際に古い根を整理する場合は、切り口をよく乾かしてから植え付けると安心です。
特徴
オトンナ インターメディアの魅力は、なんといってもぷっくりとした塊茎です。小さいうちからイモの部分がしっかり太っていくので、成長がゆっくりな塊根植物の中でも「育てている実感」を得やすい品種だと思います。
多肉質の細い葉も涼しげで、生育期に咲く黄色い花とのコントラストもかわいらしいポイントです。
グラキリスやパキプスに比べると知名度は高くありませんが、丈夫で育てやすく、冬の間も成長を楽しめる貴重な存在です。夏型メインで育てている方が「冬もなにか動いている株がほしい」と迎えるのにもぴったりです。
最後に
オトンナ インターメディアの育て方を「当店での管理方法」としてお伝えさせていただきました。
個体、季節、環境、状況によって管理方法は変わってくるとは思いますが、一つの例としてお役に立てれば幸いです。
・小さくて可愛い冬型塊根植物をお探しの方
・夏型だけでなく冬も植物の成長を楽しみたい方
・屋内LEDライトで管理をしている方(または導入しようと思っている方)
そんな方にはkonaeの植物がおすすめです。
塊根植物の魅力に取り憑かれ、成長がゆっくりな塊根植物の成長を実感した時のあの喜びを、一人でも多くの方に共有したくて2023年春に開業しました。
konaeってどんなお店?と気になってくださった方は、こちらの記事もよければご覧ください。
そして、konaeの植物をぜひ一度見てみてください。
みなさんの塊根植物ライフが楽しいものでありますように願っております。


