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ペラルゴニウム ゼロフィトンの特徴と育て方|実生の専門店

目次

はじめに

塊根植物 小苗専門店 konaeの佐藤です。この記事では、冬型の灌木系多肉植物「ペラルゴニウム ゼロフィトン(Pelargonium xerophyton)」の育て方を、当店での管理方法としてまとめました。

まるで枯れ木の盆栽のような、渋い枝ぶりが魅力の品種です。置き場所・水やりの頻度・夏の休眠・小さな盆栽のように仕立てる楽しみまで、実際に育てている経験をもとにご紹介します。これから育ててみたい方の参考になればうれしいです。

基本情報

ペラルゴニウム ゼロフィトンは、南アフリカとナミビアの国境付近、リフタスフェルトと呼ばれる乾燥した岩場に自生するフウロソウ科ペラルゴニウム属の植物です。種小名の「xerophyton(ゼロフィトン)」は「乾燥した植物」という意味で、その名の通り、厳しい乾燥に耐えるずんぐりとした多肉質の枝を持っています。

株元がまるく太る塊根タイプではなく、細かく分岐する枝そのものが見どころの灌木系の品種です。不規則に枝分かれした姿は一見枯れ木のようですが、これが作り込まれた盆栽のような枯れた味わいを生みます。成熟した株でも40cmほどと、コンパクトにまとまります。

成長タイプは冬型です。日本の夏にあたる暑い時期は休眠し、涼しくなる秋から春にかけて、枝の節々から縁がギザギザした明るい緑色の小さな葉を無数に展開します。枯れ木のような枝に緑の葉が灯る様子は、この品種ならではの景色です。

同じ冬型のペラルゴニウムでは、当店の看板品種のひとつでもあるアッペンディクラツムがいます。管理のリズムは共通なので、あわせて「ペラルゴニウム アッペンディクラツムの育て方」もどうぞ。

置き場

まずは「どんなところに置いているの?」という点です。

当店では、主に植物育成LEDライトを使用した屋内管理を行っています。使用している植物育成LEDライトは「BRIM PANEL A 45W」で、植物とライトの距離はおよそ20cmです。
このライトをこの距離で使用していて葉焼けをしたことは今のところありません。ゼロフィトンは強い日差しの岩場で育つ植物なので、生育期の光はしっかり確保してあげてください。光が足りないと節間が伸びてしまい、せっかくの詰まった枝ぶりが崩れてしまいます。

さらに、「Keynice KN-618」という首振りのサーキュレーターを使用して弱めの風を24時間送風しています。岩場の風に吹かれて育つ植物なので、風通しの良さは締まった株姿づくりと蒸れ対策の両方に効いてきます。

水やり

次に水やりの頻度です。冬型なので、夏型の塊根植物とはリズムが逆になる点にご注意ください。

生育期(秋から春にかけての涼しい時期)は、土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりします。名前の通り乾燥にとても強い植物なので、乾かし気味を意識するくらいでちょうどよいです。水が多いと節間が伸びて、盆栽のような枝の詰まりが失われてしまいます。

春が深まって気温が上がり、葉が落ち始めたら休眠のサインです。少しずつ水やりの間隔をあけて、夏はほぼ断水に近い控えめな管理に切り替えます。休眠中の水の与えすぎが、冬型でいちばん多い失敗です。

当店では、奥側に配置している植物にもしっかり水やりできるように、先の長いアイリスオーヤマのじょうろを使っています。

夏の休眠と越冬

夏は葉を落として休眠します。枝だけになった姿はますます枯れ木のようで不安になりますが、枝先に張りがあれば生きています。風通しの良い涼しい場所で、水を控えて静かに夏を越させてあげてください。秋に涼しくなると、節々から一斉に小さな葉が芽吹いてきます。

冬型なので涼しさそのものは好みますが、自生地のリフタスフェルトは霜がほとんど降りない乾燥地です。凍結には耐えられないので、最低5℃を下回らない環境を目安に管理してください。当店のように屋内LED管理であれば、冬の間も安心して生育期を走らせることができます。

植え替えは、休眠明けの初秋が適期です。用土は水はけを最優先に、塊根植物・多肉植物用の排水性の高い配合を使うと安心です。

特徴

ゼロフィトンの見どころは、なんといっても細かく分岐する枝ぶりです。ずんぐりとした多肉質の枝が不規則に枝分かれし、年数とともに小さな古木のような風格が出てきます。灌木系の植物は「木の姿」をそのまま手のひらサイズで楽しめるのが魅力で、ゼロフィトンはその代表格だと思います。

生育期には、枝の節々から明るい緑色の小さな葉が無数に展開します。枯れ木のような枝に緑が灯るコントラストは、葉のない休眠期を知っているほど嬉しく感じられます。さらに生育期の後半には、ピンクから白色の小さなペラルゴニウムらしい花を咲かせてくれることもあります。

成長はゆっくりですが、そのぶん枝ぶりが乱れにくく、長く付き合うほど樹形が良くなっていきます。「盆栽のように育てる多肉植物」を探している方には、ぜひ手に取ってほしい品種です。

最後に

ペラルゴニウム ゼロフィトンの育て方を「当店での管理方法」としてお伝えさせていただきました。
個体、季節、環境、状況によって管理方法は変わってくるとは思いますが、一つの例としてお役に立てれば幸いです。

・小さくて可愛い塊根植物をお探しの方
・植物の成長を感じるのが好きな方
・屋内LEDライトで管理をしている方(または導入しようと思っている方)

そんな方にはkonaeの植物がおすすめです。

塊根植物の魅力に取り憑かれ、成長がゆっくりな塊根植物の成長を実感した時のあの喜びを、一人でも多くの方に共有したくて2023年春に開業しました。

konaeってどんなお店?と気になってくださった方は、こちらの記事もよければご覧ください。

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みなさんの塊根植物ライフが楽しいものでありますように願っております。

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