はじめに
塊根植物 小苗専門店 konaeの佐藤です。この記事では、夏型塊根植物「オペルクリカリア パキプス(Operculicarya pachypus)」の育て方を、当店での管理方法としてまとめました。
ぷっくりと膨らむ塊根(コーデックス)と、細かい葉を茂らせる枝ぶりが魅力の人気種です。置き場所・水やりの頻度・葉水・害虫対策まで、実際に育てている経験をもとにご紹介します。
基本情報
オペルクリカリア パキプスは、マダガスカル南西部の乾燥地帯を原産とするウルシ科の塊根植物です。成長タイプは夏型で、暖かい時期に生育し、冬は葉を落として休眠します。
同じ属のオペルクリカリア デカリーが枝分かれの多い樹形になりやすいのに対して、パキプスは幹(塊根)が太く膨らみやすいのが特徴です。成長はとてもゆっくりで、その分じっくりと塊根の肥大を楽しめる品種です。
置き場
まずは「どんなところに置いているの?」という点です。
当店では、主に植物育成LEDライトを使用した屋内管理を行っています。
使用している植物育成LEDライトは「BRIM PANEL A 45W」で、 植物とライトの距離はおよそ約20cmです。
このライトをこの距離で使用していて葉焼けをしたことは今のところありません。光が弱くて徒長するといったこともないです。
さらに、「Keynice KN-618」という首振りのサーキュレーターを使用して弱めの風を24時間送風しています。
水やり
次に水やりの頻度です。
生育期(春〜秋)は、土の表面が乾いてから1〜2日後に、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりします。パキプスは塊根に水を蓄えるため乾燥には比較的強く、水のやりすぎによる根腐れのほうに注意が必要です。
気温が下がってくる秋の終わりからは徐々に水やりの間隔をあけ、葉を落として休眠に入ったら、冬の間はほぼ断水気味に管理します(月に1回、ごく少量与える程度)。休眠期に水を与えすぎると根を傷めやすいので、この切り替えが1年で最も大切なポイントです。
当店では、奥側に配置している植物にもしっかり水やりできるように、先の長いアイリスオーヤマのじょうろを使っています。
葉水・害虫対策
屋内栽培の最大の敵は、ハダニ・カイガラムシによる被害です。細かい葉が茂るパキプスは、葉の裏にハダニがつくこともあります。
当店では予防として、生育期は1日1〜2回ほど葉に霧吹き(葉水)をしています。目的は主に下記の2つです。
・ハダニ、カイガラムシの予防
・刺激を与えることで徒長(縦にひょろっと成長してしまうこと)の予防
葉水スプレーは、どんなものでも問題ないと思いますが、管理している植物が多い場合には電動のスプレーがおすすめです。当店でもこの電動スプレーを使っています。
水やりや、葉水をしていると、水に含まれているカルキが白くこびりついてしまうことがあります。
そんなときにおすすめなのがこの商品です。
葉っぱにこのスプレーを吹きかけるとピッカピカになり、見栄えがとても良くなります。
konaeでも出品の撮影前に使用して綺麗に仕上げています。ぜひ一度試してみてください。
植え替え・用土
植え替えは、生育期に入る春が適期です。用土は水はけを最優先に、塊根植物・多肉植物用の排水性の高い配合を使うと安心です。
成長がゆっくりな品種なので、根がしっかり回るまでは頻繁に植え替える必要はありません。鉢の中で根が詰まってきたら、一回り大きな鉢へ移してあげてください。
特徴
パキプスの魅力は、なんといってもミニ盆栽のような佇まい。小さな苗のうちから風格を感じさせてくれます。
「根差し」という増やし方もあり、土の中で育つパワータンクを切り離して、植えることでパキプスを増やすことができます。(外しすぎ注意)
成長は非常にゆっくりですが、その分、少しずつ塊根が肥大していく変化をじっくり楽しめる品種です。年月をかけて自分だけの樹形を育てていく面白さがあります。
最後に
オペルクリカリア パキプスの育て方を「当店での管理方法」としてお伝えさせていただきました。
個体、季節、環境、状況によって管理方法は変わってくるとは思いますが、一つの例としてお役に立てれば幸いです。
・小さくて可愛い塊根植物をお探しの方
・植物の成長を感じるのが好きな方
・屋内LEDライトで管理をしている方(または導入しようと思っている方)
そんな方にはkonaeの植物がおすすめです。
塊根植物の魅力に取り憑かれ、成長がゆっくりな塊根植物の成長を実感した時のあの喜びを、一人でも多くの方に共有したくて2023年春に開業しました。
そして、konaeの植物をぜひ一度見てみてください。
みなさんの塊根植物ライフが楽しいものでありますように願っております。

